(テンピにかけて)
中原 中也
テンピにかけて
焼いたろか
あんなヘナチヨコ詩人の詩
百科辞典を引き廻し
鳥の名や花の名や
みたこともないそれなんか
ひつぱり出して書いたつて
――だがそれ程想像力があればね――
やい!
いつたい何が表現出来ました?
自棄のない詩は
神の詩か
凡人の詩か
そのどつちかと僕が決めたげます
出典:青空文庫(
https://www.aozora.gr.jp/cards/000026/files/55929_68742.html
)
青空文庫の奥付
底本:「新編中原中也全集 第二巻 詩
」角川書店
2001(平成13)年4月30日初版発行
※底本のテキストは、著者自筆稿によります。
※()付きの表題は、作品の冒頭をとって、底本編集時に与えられたものです。
※()内の編者によるルビは省略しました。
入力:村松洋一
校正:hitsuji
2019年7月30日作成
青空文庫作成ファイル:
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