猛炎
今野 大力
魂と魂と放浪の数日の後
あるところを得たるは
げによろこぶべき現象ぞよ
白馬天をゆく
碧瑠璃の空に
われらが魂の猛炎は
赤きロマンチックの落日を偲ばしめ
舞楽を奏するなり
聞かずや 宇宙の人々達
分子を談ずる詩人達
広大無辺の渚なき海
われらは船を航し炬火を翳し
はるかに行く……。
一九二四・七・一一作
出典:青空文庫(
https://www.aozora.gr.jp/cards/001471/files/55582_56914.html
)
青空文庫の奥付
底本:「今野大力作品集」新日本出版社
1995(平成7)年6月30日初版
初出:「旭川新聞」
1924(大正13)年8月19日
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年5月24日作成
青空文庫作成ファイル:
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