労働者大会
根岸 正吉
青年会館の正門へ
要求は簡単である。
目的は単一である。
屋内が満員ならば、
屋外に入れよ。
門内は人子一人なき寂寞である。
之こそは
今宵
(
こよい
)
此地に集れる
幾千人の要求である。
それを遮る警官に
もはや理屈は不要である。
只青年会館の正門へ。
(発表誌不詳『どん底で歌う』を底本)
出典:青空文庫(
https://www.aozora.gr.jp/cards/001618/files/54004_57006.html
)
青空文庫の奥付
底本:「日本プロレタリア文学集・38 プロレタリア詩集(一)」新日本出版社
1987(昭和62)年5月25日初版
底本の親本:「どん底で歌う」日本評論社
1920(大正9)年5月
入力:坂本真一
校正:雪森
2015年5月24日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、
青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)
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