城山城趾にて
桜間 中庸
頬にしぶく氷雨忘れて一時を敗軍の士の心しのびぬ
かなしさは落城のあと冬たけて御所ヶ丸山さびしくそびゆ
武士
(
ものゝふ
)
の魂とむらふや音たてゝ枯草山にひたしぶくあめ
とけ殘る雪まだらなる谷あひに炭燒く煙低く流れぬ
出典:青空文庫(
https://www.aozora.gr.jp/cards/001604/files/53942_45316.html
)
青空文庫の奥付
底本:「日光浴室 櫻間中庸遺稿集」ボン書店
1936(昭和11)年7月28日発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。
入力:Y.S.
校正:富田倫生
2011年9月27日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、
青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)
で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
keyboard_double_arrow_left
menu