〔館は台地のはななれば〕
宮沢 賢治
館は台地のはななれば
鳥は岬の火とも見つ
香魚釣る人は藪と瀬を
低くすかしてわきまへぬ
鳥をまがへる赤き蛾は
鱗粉きらとうちながし
緑の蝦を僭しつゝ
浮塵子あかりをめぐりけり
出典:青空文庫(
https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/53402_43329.html
)
青空文庫の奥付
底本:「新修宮沢賢治全集 第六巻」筑摩書房
1980(昭和55)年2月15日初版第1刷発行
※〔〕付きの表題は、底本編集時におぎなわれたものです。
入力:junk
校正:土屋隆
2011年5月14日作成
青空文庫作成ファイル:
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