高尾紀行

正岡 子規



 旅は二日道連は二人旅行道具は足二本ときめて十二月七日朝例の翁を本郷に訪ふて小春のうかれありきを促せば風邪の鼻すゝりながら俳道修行に出でん事本望なりとて共に新宿さしてぞ急ぎける。
きぬ〴〵に馬叱りたる寒さかな
鳴雪

青空文庫の奥付



底本:「現代日本紀行文学全集 東日本編」ほるぷ出版
   1976(昭和51)年8月1日初版発行
初出:「日本」
   1892(明治25)年12月号
入力:林 幸雄
校正:浅原庸子
2003年5月27日作成
青空文庫作成ファイル:
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