秋 なげかひ
漢那 浪笛
せちになげける秋の木立に、
青める月の、病めるいぶき。
風のまに〳〵に、浮びては消ゆる。
哀れ『世』
□
(
(不明)
)
さま、夢かまぼろし、
水のおもての
泡沫
(
あわ
)
と知れど、
『
生
(
せい
)
』はなほも光をすひぬ。
根もとに重なる、
空
(
むな
)
し朽葉!
艶
(
ゑん
)
なる夏 夢を埋め、
――地下にこゞゑし
都
(
みやこ
)
会もあるや!
出典:青空文庫(
https://www.aozora.gr.jp/cards/001666/files/2045_60126.html
)
青空文庫の奥付
底本:「沖縄文学全集 第1巻 詩
」国書刊行会
1991(平成3)年6月6日第1刷
初出:「沖縄毎日新聞」
1911(明治44)年6月12日
※初出時の署名は「浪笛生」です。
※初出の新聞で作品名として扱われている「秋 なげかひ」を表題としました。
※表題は、底本では「南の友へ【三】」の見出しの次の行に、5字下げて2行取りの横罫の下に記載されています。
入力:坂本真一
校正:良本典代
2016年9月9日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、
青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)
で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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